MENU

施工事例解説~古河の家~

古河の家、施工写真を再アップしました

とても遅れましたが、施工写真アップのタイミングで解説と振り返りをします。

あわせて読みたい
「古河の家」 コンセプト ご両親と娘さんのために計画した、24坪のコンパクトな平屋。 家の中心となるリビングは、床を一段下げ、他の空間と緩やかに仕切り居心地の良い場所に。 リビ...

出会い~

県をまたいでのお問い合わせでしたので、ご期待に応えねばという思いでいっぱいでした。
1時間圏内でお願いしますm(__)m

打ち合わせ~完成

3人暮らしの平屋というご要望からスタートさせています。建物の長手方向がやや西を向く配置だったため、西と南面の窓には戸袋付きの造作雨戸を作りました。日射遮蔽の上、意匠的にもとてもいいアクセントになったと思っています。雨戸の板の断面は斜めに加工し、視線を遮りながら緩やかに光を取り込む作りとしています。

打合せ中は、「カッコイイ方でお願いします」という言葉を二言目にはいただいていたような気がします。私のやりたいこともモリモリ詰め込んで、本当に自由にご提案させていただきました。ダウンフロアも少しこもり感が出て、採用してよかったです。同じ空間に高低差があると、やはり魅力が出ます。とても粋なご家族で、大変楽しく設計させていただきました。

引渡し後~

冬の快適性については経験上、何も心配していないのですが、感想をうかがうと「温かいということがこんなに幸せなことだと思わなかった」というキラーワードをいただいたので、この場で共有しておきます。私もアパート暮らしなので、このひと言でぐっと家が欲しくなったような気がします。

夏については小屋裏エアコンなので、もう1シーズン様子を見させていただいて、問題なければ本当の意味でお引渡し完了かなと思っております。

外構については、大工さんのお父様が作った門扉や既存の塀を再利用しつつ、塀は木質化しました。あとは植栽工事を待つばかりです。

最後に

余談ですが、建築中は、元大工のお父さんが大工の作業小屋を改造して作った小屋に住まわれていました。入ってすぐダイニングキッチンなんですが、この空間が外部と緩やかにつながり、本当に居心地のいい空間でした。突拍子もありませんが、ネパールの山村を思い出す、とてもいい空間でした。

私はヒマラヤ付近の山地の村を転々としたことがきっかけの一つで、大学4年生のとき、意匠系ではなく構造系の研究室に進みました。地元の人みんなと、そこで取れる材料でつくられた家に心底感銘を受けたからです。当時は、意匠は大学で学ぶ必要がないと思ったのです。建築家なき建築ってやつですね。あの村の家々のエントランスにとても近いものを感じました。しみじみ。

新築したことで今は作業小屋を壊してしまいましたが、棟上げ時の雨宿りで使わせていただいたとき、この空間に勝るものを作らないとな、とふと思ったのです。いつもここでテーブルを囲み、お茶やお菓子をいただいて、楽しかったです。ありがとうございました。


目次