時間が少し空きましたが、施工例に松原の家を載せました。
土地の広いこの地域では珍しい、2階リビングのお住まいが完成いたしました。
お施主様には解像度の高いご要望をいただき、私としても様々なことに挑戦させていただいた印象深いお住まいとなりました。
外観
外壁はリシンモルタルのあらがき仕上げです。色や混ぜる石など確認しながら決定しました。そとん壁よりお安く施工できます。


アプローチは植木屋さんのほぼほぼお任せで。門柱については外壁と同じ材料で仕上げています。
カーポートは植栽をやったうえで、予算があるならやる、をお勧めしています。
玄関ドアはおなじみのユダ木工さん。2025年6月から、お値段そのままに性能が上がりました。
窓際ベンチ
このお住まいをきっかけに、2Fリビングに限らず窓際ベンチの提案が増えています。


在庫にちょうど良い杉の無垢材があったため、こちらで仕上げました。
借景を活かした配置
ベンチの正面にはお隣さんの柿の木が見え、絶好のポジションを確保することができました。いわゆる借景です。

なお、この障子は雪見障子ではなく、上下両方が可動する仕様となっています。こちらもお施主様のご要望通りの仕上がりです。
挑戦のスケルトン階段
一番施工が大変だったのは、こちらの階段でした。壁がスリットというのが、難しかったです。


↑明るい空間を演出しています。
踏板はJパネルです。美観が気に入ったのでJパネルも今後、踏板に限らず採用していこうと思いました。
踏板の受け材を鉄骨屋さんに作成してもらい、自分たちで塗装しました。手間暇かけた階段です。

2階リビングの空調計画
2階リビングでは、必然的に夏用エアコンが各階に1台ずつ必要となります。
今回は1階の脱衣兼家事室にエアコンを設置し、その空気を寝室に運ぶ、言うなれば「家事室エアコン」方式を採用しました(2階は普通に壁掛けエアコン1台ついてます)。いわば小屋裏エアコンの2階リビング版といえるでしょう。少し、うまくいくか不安もありましたが、お施主様に実験的に施工させていただきました。
夏の室温確認結果については別ブログでご紹介するかもですが、結論としては上手く機能しました。家事室に設置することで夏の室内干しの除湿効果も期待でき、一石二鳥の計画となっています。

このお住まいで検証できたので、いくつかの計画ですでに家事室エアコンの採用が決まっています。2Fリビングに限らず、寝室が1Fにある場合や、延べ床面積が大きく、壁掛けや小屋裏のエアコンだけだと容量不足な時には有効な手だと現状は考えております。
あと、小屋裏エアコンよりもはるかにお安く済むのも提案しやすかったりします。
施工例ぜひ確認してみてください。