5月、今年も暑いのだろうと身構えておりましたが、思ったより暑くない。事務所のエアコンをつけるかつけないか、判断難しい中、日々過ごしていました。６月に入り、気温よりも湿度が上がり始め不快感を感じるようになりました。昔、アフリカに飛ばされた転勤した会社の先輩に電話した時、今50℃だけど東南アジアよりカラッとしているから過ごしやすいと言っていたのを思い出します。強がりかもしれませんが。それだけ湿度は体に影響を及ぼすことがわかります。
また、温湿度計を見ていると着衣量もとても強く影響していることがわかります。同じ温湿度でも何を着ているかで不快感が大きく異なる。半袖長袖とかではなく、生地レベルで結構違うなと感じています。温湿度計を今年は机に置いてにらめっこしているので、色々なことに気づかされます。
さて全然話は変わりますが
金属サイディング、いわゆるｶﾞﾙﾊﾞﾘｳﾑが値を上げています。在来の塗り壁より価格の抑えられる塗り壁工法があり、金属サイディングとあまり価格差なくなってきたように感じてますので、紹介します。最後に現場見学会の宣伝で閉じたいと思います。なお、図解とかなく、わかりにくかったらすいません。。
直貼り（じかばり）工法がじわりと増えている気がする
気がしているだけですが、直貼り工法の塗り壁が増えていると思います。
実物見れます↓
高温多湿な日本は通気をとって外壁を張るというのが一般的ですが、一方で直貼り工法は通気を取らずに、EPS（発泡スチロール）などを外壁面材に直にはります。それを下地にして、塗り壁を直接施工するような工法が増えているような気がします。なお、長期優良住宅は取得しづらくなります。
長期優良住宅を取得する場合、通気を取っていれば何も問題ありませんが、直貼りの場合は、構造材には防腐処理されたものを使う必要があります。
これを聞くと心配になるかもしれませんが、結露判定がきちんとなされていれば大丈夫だと思います。また、品確法で外壁サイディングの通気工法が義務化されたのは2000年からなので、非通気工法が目新しいかというとそうではないとも言えます。通気工法が義務化された要因は壁体内結露が可視化されたためと考えます。よって繰り返しになりますが結露しないことが確かめられれば心配ありません。
増加背景
通常、外壁を塗り壁とする場合、下地にかなりの工程を踏みます。これが直貼りの場合、通気胴縁の施工手間と左官屋さんの工程が一部省略できます。また、メーカーが責任施工するケースも少なくないので、左官屋さんが確保しにくいビルダーにとっては受け入れやすいように思えます。さらにさらに、直貼り工法は、下地がEPSなどの断熱材なので、自ずと付加断熱となり断熱性能が上がります。これに国も推進し始めた高性能化の時勢が後押ししています。他にも時代という意味では、いい加減注文住宅における窯業系サイディングも下火になっている、というのもあるのかもしれません。
別の角度では金属サイディングの価格高騰があげられます。毎年しっかり上がっています。
本当に様々なメーカーが直貼りの塗り壁を工法として売り出していて、目にすることが増えました。
デメリット
注意点ですが、結露判定必須、と万一、下地のﾎﾞｰﾄﾞ内部に水が回ってしまった場合の排水計画がなされているかだと思います。まあ、メーカーの施工要領所通りやれば、問題ないと思います。
また、塗り厚は数ミリです（弊社の場合6～7ﾐﾘ）、メッシュが一応挟まれているものの、発泡スチロールの上に塗っています。大丈夫なのか？パンチしたら壊れないか？と不安な方は避けましょう。
私的な見解
おすすめか、おすすめじゃないか、実際施工している方もいるので、大変言いにくいのですが予算OKであれば、在来の塗り壁が安心かと思います。コスト下げたい、でも塗り壁にしたいときは直貼り工法の塗り壁も参考にしてみてください。
尚、弊社は、木板張りを標準（木板張りorガルバが外壁の最安施工）としているので、こちら採用いただければコストアップの心配無用となりますので、ご参考までに。塗り壁も素晴らしいですが、木板張りも同じくらい、とてもおすすめです。
個人的な見解です。
在来塗り壁＝木板張り＞直貼り塗り壁≧ｶﾞﾙﾊﾞﾘｳﾑ
好みだと思います。
体験イベントあります
直貼りの塗り壁も見れる、イベントを6/22（日）、場所は古河市で少し遠いですが開催します。ご興味ある方はぜひご予約フォームよりお問い合わせください。造作戸袋などもあります。
おまちしております。
