今回はお住まいを建てる方がもらえる補助金についてです。
住宅を建てるとき、例年100万円前後の補助金を申請するチャンスがあり、多くの方が利用されています。
今年はGX補助金という、太陽光を載せて、そこそこいい性能にしておけば160万円もの補助が出る夢のような支援事業が創出されました。
そんなGX補助金が予想を大きく大きく上回る速さで7/22、予算に到達しました。確か7月10日時点では40~50%の予算が残っていただけに驚きました。
SNS上では阿鼻紛糾の声も確認でき、今日から全国で施工会社VSお施主様のトラブルも一部で発生することが予想されます。
最初の予測では10月に予算がなくなるのではないか、という業界内の予想だっだけに、多くの関係者が早々の予算到達に驚いていますので、ご利用を考えていた方は大目に見ていただけたらと思います。

弊社では3件がすでに採択済み、そのほか3件が利用予定でしたが残念ながら見送る形となりました。うち2件は今週中の申請予定だっただけに非常に悔しい思いです。すでにお施主様にもご報告済みです。
とても難しいのでしょうが、毎年のように補助金に振り回されるので、恒久的または長期的かつ、柔軟性に富んだ補助金にしてもらいたいというのが本音です。今年はどんなルールなのか、申請前に着工していいのかだめなのか、いつまでに終わらせるのか、延長があるのかないのかなど、確認事項が多く工事予定も左右されかねないというのが実情です。
次に狙う補助金
ルールという意味ではGX補助金はヘムス要件があったものの、それ以外は非常に申請がしやすく、要件も容易、そして160万円という多額の補助額を考えると、終わってみれば、この超短期予算到達は当たり前の結果と言えるのでしょう。また、子育て世帯グリーン化住宅支援事業と言っておきながら、要件さえクリアできれば、子育て世帯以外も利用できた点は非常に大きかったのは間違いありません。500億の予算でしたが、計算してみると3.1万棟分が使える補助金です。新築着工棟数が年間75万棟とすると、わずか4%の激戦だったことがわかります。
さて
GX補助金が締め切られてしまった以上、次にみなが流れるであろう補助金は以下です。
子育て世帯が使える
→子育てグリーン住宅支援事業 長期優良住宅(80万円補助)・ZEH水準住宅(40万円補助)
※注意として長期優良住宅は着工前の届け出が必要なので、着工している/着工まで時間がない場合はZEH補助金となります。
非子育て世帯&子育て世帯が使える
→戸建住宅ZEH化等支援事業 ZEH+(90万円) ZEH(55万円)
※注意として、工事着手、BELS認定時期など、子育てグリーン住宅支援事業より制約が多く、また、工事完了報告も早いので、施工会社の采配が必要です。
11月以降の着工でしたら、来年度の補助金を利用するという選択肢も出てくるのかもしれません。
下で解説します↓
来年の補助金について
2025年度でいえば昨年の11月時点で棟上げしていなければ、2025年度の補助金の申請、つまり今年のGX補助金含む、子育てグリーン住宅支援事業は利用可能だったと記憶しています。非常に柔軟なルールでした。あくまでこれを踏襲するならば、棟上げ12月以降であれば来年度の補助金が利用できるということになります。現時点では何もわかりません。予算は今まで以上に組まれるという話も聞きますが、GX補助金厳格化説もあります。発表を待つばかりです。
着工時期の正解
160万円という額の補助金があると補助金空白期間に建てるより、来年まで待つという考えを持つ人が出るのも避けられないと思います。工務店としては工事のムラを出したくないので、あまり言いたくはありませんが、予算が組まれる時期、完了報告時期等、考えると、どう考えても上半期の着工が補助金獲得的に有利と言わざるを得ません。下半期で打ち合わせを終え、1~6月にいつでも着工できる状態を作っておく。特に人気の補助金獲得には万全の策と言えます。つまり、この時期からの打ち合わせがゴールデンタイムとも言えますので、家づくりやリフォーム考えていらっしゃる方々、お問い合わせお待ちしております(笑)。注釈ですが、昨年は年間を通して最高額(100万円)の補助金の利用ができました。
ありがとうございました。